【小説】「ドン・キホーテ」から学ぶ・意志の強さとロマン / 強気心を持ち、ロマンを求める

どんなに不運が襲い掛かり、旅先でボコボコに叩きのめされようとも、光を失わずに冒険を続ける主人公の騎士 ドン・キホーテ。

スペインの作家・セルバンテスが執筆した小説「ドン・キホーテ」は、時代を超えて愛されています。

聞いたことはあるけど、内容はよく知らない人が多いこの物語のあらすじ

中世に流行った騎士道物語のパロディを意図したこの物語ですが、

主人公ドン・キホーテの底抜けのポジティブさと度胸は、現代を生きる大きな力になると思いますので、彼の生き様と名言を紹介します。

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【筆者・喜多の自己紹介】あらゆるジャンルの記事を書くブロガー・小説家。国家公務員、経営者団体を経て、現在は営業マン。座右の銘は「人生は喜劇!喜怒哀楽全てエンタメに昇華!」

 

 

 

【物語のあらすじ】

騎士道物語を読みふけった末に頭がおかしくなり、自らを遍歴の騎士ドン・キホーテだと思い込み、そう名乗るようになったおじいさんが主人公です。

ドン・キホーテは、ロシナンテという痩せこけたロバにまたがり、サンチョ・パンサという農民を従え、悪を懲らしめ困っている人を助けるために遍歴の旅に出ます。

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しかし、ドン・キホーテとサンチョは、至る所で、現実の厳しさを思い知らされます。

風車を悪い巨人と勘違いして、戦いを挑んだり、馬に踏みつけらたり、宿屋の亭主にタコ殴りにされたり、ふんだりけったり。

彼らの旅路は、決してカッコイイものではなく、珍道中だったのです。

物語の後半では、彼らの冒険がすっかり有名になっています。

「あ、ドン・キホーテと従者サンチョだ!!」と。サンチョを君主として祭り上げてからかおうという酔狂まで出現するなど、コメディ要素も強くなります…

 

次に、ドン・キホーテと、サンチョの名言を紹介します。

 

<ドン・キホーテの名言>

物語の序盤、貧乏な旅路を続けているときに従者のサンチョはいつも文句を言います。

しかしそんな彼を前向きな言葉で励ますのが、ドン・キホーテの言葉です。

「野宿は自分を鍛えるための、うってつけの試練であり、こうした試練を乗り越えるたびに、自分が騎士道の修行をそれだけ積んだことになると考えていたからである。」

「そもそも遍歴の騎士の生涯には数々の危険と不幸がついてまわるものだが、また、それゆえにこそ、遍歴の騎士は今すぐにでも国王や皇帝にでもなれる立場にあるのだ」

⇒ドン・キホーテの言葉は、とにかく前向きで、運命さえも全て享受するものでした。

「運命というものは、人をいかなる災難にあわせても、かならず一方の戸口をあけておいて、そこから救いの手をさしのべてれるものよ」p.50

「よいかサンチョ、人なに以上のことをしなければ、人にまさることはできないのだぞ。

今われらの身にふりかかっている嵐は、まもなく嵐は、まもなく天気がしずまって、われらが順風に帆をあげるようになる前兆じゃて。

なぜと申すに、よいことも悪いことも、そうそう長続きするはずもないのであってみれば、われらに久しく悪いことが続いた今、よいことがすぐ近くに来ておるにきまっとるからじゃ」p.85

 

そんな前向きなドン・キホーテと冒険を共にするうちに、従者のサンチョ・パンサにも心境の変化が起こります。

そして、彼もこんな前向きな言葉を口にしました。

「誰もが一生の終わりに、いやでも迎えなきゃならねえ死ってやつをのぞけば、どんなことにも救いの手だてはあるもんだ」p.132

「なあに、死ぬことをべつにすりゃ、どんなことにだって策はみつかるもんです」

「わしたちの命をとる世話は、時、ってやつにまかせときゃいいだ。」

 

愚痴ばかりだったサンチョ・パンサが徐々に力強い言葉を発し始める部分は物語の魅力のひとつです。

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【起こること全てが冒険】

小説の中で、こんな文章がありました
`騎士は、自分に起こることは全て冒険であるはずと、常に信じ、思い込んでいた。`

そう、ドン・キホーテは、自分の冒険を前向きに突き進んでいたのです。

「備えあれば憂いなし、と申すではござらぬか。早々と備えをかためたとて、
失うものは何もござらん。しかも、これまでの経験によれば、拙者には目に見える敵と目に見えぬ敵があり、やつらがいつ、いかなる場合に、また、いかなる姿で拙者をおそうやも知れぬゆえ、油断もすきもならんのじゃp.176

⇒この言葉にははっとさせられました。
ドン・キホーテは、目に見える敵だけでなく、目に見えない敵に対する備えを説いています。
現代でいうならば、病気、交通事故など、そういったリスクに備えることが大切だということでしょう。

「まことの勇気に対抗できる魔法があろうかな?魔法使いどもは、拙者の幸運を奪いとることはできよう。しかし、意思と気力にはとうていかなわんのじゃ」p.186

⇒ドン・キホーテは、不運続きでも、決してめげることはあげませんでした。自分の不運は、魔法使いが自分に悪さをしているからと考えていたからです。

しかし、勇気・意思・気力があれば、不運に挫けることはないと思っていたのです。

彼はそれを、「気概は悪運をくじく」と表現しています。

また、ドン・キホーテは、ライオンの檻に立ち向かって「勇気と狂気は区別できないのではないか」という疑問も投げかけます。

彼は、狂人なのか、勇者なのか、それはサンチョでさえ理解できていませんでした。

また、ドン・キホーテはこのように言っています。

「この世はすべてたがいに反発し合う策略とからくりのせめぎあいであってみれば、あとは神のみ手にゆだねるしかなかろう。」

彼は運命を受け入れる覚悟も兼ね備えていたのかもしれません。

 

 

 

【ドン・キホーテからサンチョへの訓示】

物語の終盤、島の領主になったサンチョに、ドン・キホーテは領主としての訓示を示します。

昼食をひかえめにし、夕食はさらに少なめにするように心がけよ。と申すのも、全身の健康は胃の働きによって維持されるからじゃ。

朝日とともに早起きをせぬ者は、その恵みを受けられぬと心得よ。
勤勉が幸運の母であるのにたいし、怠惰は、よき願いが定めた目的地にいまだ達したためしがないことを、心に刻みつけるのじゃ。

 

「おまえに起こるあらゆる問題をあまつことなく見事に解決するという、固い意志と信念をつねに保持せよということじゃ」

⇒これらの言葉は、現代の私たちにとっても重要な訓示となっています。

 

【作者のセルバンテスが伝えたかったこと】

物語の終盤、ドン・キホーテは銀の騎士に決定的な敗北をして、冒険を続けることができなくなってしまいました。そして失意のまま村に帰ることになります。

冒険という生きがいを失ったドン・キホーテは、病に臥せってしまうのです。

病床の中でドン・キホーテは正気に返ります。

「今は滅びた騎士道におまえを付き合わせて悪かった」とサンチョに詫びました。

自分の過ちを素直に認めて、従者に謝罪する、これこそ真の騎士道的勇気かも知れません。

 

日本人のイメージの「ドン・キホーテ」は激安店かもしれません。

しかし、セルバンテスが描いた小説の「ドン・キホーテ」は、立派な騎士道に溢れた人物だったのです。

この物語で、セルバンテスが伝えたかったのはどのようなことなのでしょう。

この物語を読み終えて、この作品のテーマが精神がおかしい人の珍道中とは思えませんでした。

どんなことにめげず、強気心を持ち、ロマンを求めることがいかに大切か。

セルバンテスはそれを伝えたかったのではないでしょうか。

 

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