【中国史】天下人・劉邦の酒好き女好き逃亡とハチャメチャな壮年期 / 項羽と劉邦(楚漢戦争)

 

秦の始皇帝の天下統一までを描く「キングダム」の大ファンの私です。

そんな私が”どのような人生を歩みたいか”、と聞かれたならば、

「天下統一後の秦を倒した劉邦のような道のり」と答えるでしょう。

劉邦(漢の国を建国した王様)は教科書ではほんの少ししか触れられませんが、実はめちゃくちゃおもしろい生き様を辿ってきた人物なのです!

劉邦をあまり知らない方にこそ読んでほしいこちらの記事。

彼の歩みに人生のヒントが詰まっています!

 

©項羽と劉邦 / 横山光輝 / 潮出版社

 

 

 

【劉邦が活躍した時代背景】

キングダムの主役「始皇帝」の死後、秦の圧政に耐えかねて、中国全土で、秦に対する反乱軍が立ち上がりました。その中で台頭してきたのが、40代のしがない中年下級官僚・劉邦と20代のエリート将軍・項羽です。

この二人は出自も性格も正反対でしたが、ここでは劉邦を紹介します。

 

【フーテンの劉邦さん】

まずは彼の出自から。

劉邦は農家の三男として生まれました。後に中華を統一する男が農家出身、豊臣秀吉のようですね!

しかし劉邦は不真面目でした。

農業なんてやってられっか!と、家業を嫌ってふらふらと遊び歩き、任侠の徒(やくざみたいな人たち)と付き合うなどして日々を過ごしていました。

堅実に生活を営む父は、当然、劉邦を良く思いません。

また長兄の妻とも仲が悪かったこともあり、劉邦は家族以外の人々とのつながりを頼りにして生きるようになっていきました。

 

【沛の街で人気者に!】

劉邦が良く顔を出したのは、沛の街の酒場です。彼が店にいると、それだけで人が集まってきて店が満員になる、という事態が頻繁に発生したそうです。

さて、こんなに人が集まるということは、劉邦は実はお金持ちだったりしたのでしょうか?

いえ。この頃の劉邦は、身分もお金もない侠客でした。

*「侠客」とは、「弱きを助け、強きを挫く」事を信条にして任侠に生きる漢たちの呼び名である。 単なる「ヤクザ者」や「無法者」とは異なり、「己の中の正義」を持つ者がこのように呼ばれる。

しかし彼は、人を引きつける魅力を備えていたようなのです。

これは想像の域ですが、天性のもの人徳だけでなく、おそらくは劉邦自身も、どうやったら自分の周囲に人を集めることができるだろうか、と考えて行動していたのかもしれません。

これは本当に大事ですね。ぼくが尊敬する西端さんも

「人から好かれる、応援してもらえるためにどうふるまうか」ということを意識するんや、といつもおっしゃってくださいます。

実家の農家を手伝う気はなく、家族からの支援なしで生きていかないといけないので、そのためには人に好かれよう!と、考えたのかもしれません。そして、劉邦が沛の街で人気者になるにつれて、役所に務める役人たちも、劉邦に一目を置くようになりました。

 

【劉邦にとっての運命の出会い 始皇帝を見て】

劉邦はある時、労役を果たすために秦の首都・咸陽(かんよう)に出向いたことがありました。

そして通りかかった始皇帝の豪華な行列を見て、「大丈夫(だいじょうふ)(立派な男)たるもの、あのようにならなくてはいかんなあ」と感心した、という逸話があります。

大丈夫という言葉は、もともと立派な男、という意味があったそうです。

一方、将来、劉邦と覇権を争うことになる項羽は、始皇帝の行列を見て、「いつか、やつに取ってかわってくれよう」と発言しています。

強気な野心家の項羽と、立派なものに対し、素直にあこがれを抱く劉邦、この点に両者の性格の違いが現れていますね。

 

【名士との結婚で流れが変わる劉邦さん】

ここまで劉邦を紹介してきましたが、みなさんは彼をどう思われますか?

実家の仕事が嫌で、外でふらふらしている気のいいお兄ちゃん。今でいうところのマイルドヤンキーかもしれません。

このころの行動だけみれば、中国を統一する人物とは思えないですよね?

しかし、そんな劉邦に目をつけた人物がいました。

沛の街に引っ越して来た呂公という名士です。

呂公は人相を見て運命・吉凶などを判断することを得意としていました。そんな彼が見るに劉邦の相はよほどに優れていたそうです。

きっとこのようなことを思ったのでしょう。

「おお!彼の人相はええで!今はくすぶって貧しい身やけど、いずれ大きなことを成し遂げる人物や!」

そして呂公は、愛娘をマイルドヤンキー劉邦さんに嫁がせたのです。

まさにトツギーノ。

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©バカリズム

 

愛娘は、はじめは嫌だったかもしれません。
「なんで私がこんな冴えない男と…」と、思っていたかもしれません。

しかし将来的に劉邦は天下人になるので、呂公には先見の明があったのです。

名士の娘婿となった劉邦は、周囲から一目おかれるようになってきました。

社長令嬢と付き合った冴えない男が一目置かれる、みたいなイメージですね(笑)

始皇帝の死後、劉邦が沛の街で反秦の挙兵を行う下地は、呂公が作ったものだと言っても過言ではありません。

もちろん劉邦が何かをしたわけでないのでたまたまと言ってしまえばそれまでです。ですが劉邦は、周囲の人を惹きつける魅力をもっていたのです。

むしろ劉邦は、自分が大きなことを成し遂げるには、「人から好かれることが必要」と常に考えていたのかも?※横山光輝氏の三国志では一切そのような描写はなく、劉邦はただただ自分の欲望に忠実なうだつの上がらない青年でした(笑)

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【仕事に失敗して逃げてしまう。そして犯罪者に】

呂公の婿になったことが影響し、劉邦は身分は低いながらも公的な役職を得ることができました。

そんなある日、劉邦は、労役のための人夫を咸陽まで連れていく任務を与えられます。

簡単にいえば、「労働人材を都まで連れていく」ということですね。

しかし、劉邦はこれに失敗してしまいました。秦の労役は非常に厳しく生きて帰れるかの保証がない仕事でしたので、集められた人夫たちは、恐れをなして移動中に逃げ散ったのです。

人夫たちからすれば「秦の仕事はブラックだからやってられねえよ!逃げるぞ!」という気持ちだったのでしょう。

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©キングダム / 原泰久 / 集英社

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*始皇帝が築いた法治国家は、厳しすぎる重税国家になってしまっていたのです。

困り果ててしまったのは劉邦です。予定の数の人夫を送り届けないと、引率役は処刑されてしまうのですから。

ここで、劉邦はやけになりました。

「酒だ、酒もってこい!」

酒を大量に飲みまくり、残った人夫たちに
「もう俺も逃げるわ、お前たちも逃げてええで」と伝えます。

なんと、人間っぽい反応でしょうか!?好きですね、こういう姿勢。

すると、人夫たちは感激します。

「え?まじっすか?俺たちも劉邦さんについていきますよ!」

劉邦は、「じゃあ、みんなで逃げようか」と言い、犯罪者としての逃亡生活が始まりました。

 

【まさかのクーデター成功、権力を持つ】

しかし天は劉邦に味方しました。

紀元前209年、陳勝と呉公という農民は、劉邦と同様、任務を果たせず処刑されることになりました。

彼らは逃げるわけではなく、「それならば、いっそのこと秦に反乱を起こしてやろう。殴りにいこうや!」と、立ち上がったのです。

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©YAH YAH YAH / CHAGE&ASKA

 

秦の苛烈な政治と支配に不満を抱いていた者たちは「俺も俺も!」と、賛同し、たちまち数万の兵が集まり、大勢力になりました。前年に始皇帝が死去して秦の統治力が乱れていたことも反乱軍にとっては幸いでした。

劉邦は、混沌とした情勢に紛れて、クーデターのような形で県令の領主になるチャンスを得ます。

そのとき、劉邦は言いました。

「天下が乱れているで。けっこう大事な時期やで。わしが領主になったら、負けるで。わしはべつに優れてないで。だから他の人を選べって」

しかし、蕭何や曹参といった有力者たちは、「どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部よろしく劉邦が県令になることを望んだのです。

「仕方ないなあ。でもみんな、俺を助けてな?」と言いながら県令になることを受け入れたのです。

その後、劉邦は、「沛公」と呼ばれ、領主になりました。

 

【遅咲きのヒーロー】

この時の劉邦はすでに47才、当時としては初老でした。秦から見れば犯罪者だった劉邦ですが、秦への反乱が勃発してからはむしろ先駆的に秦に抗った存在であります。

そして劉邦は将となり、秦への反乱に参加していくことになります。

おじいさんの劉邦が、時代の流れに飲まれる形で、動き始めたのです。

ここまで劉邦の挙兵までを書いてきましたが、どうですか?ライバルとなる項羽も同じころに反乱軍に参加していますが、彼は自らの武勇で身を立てていきました。

一方、劉邦さんは、正直あまり何もしてません。(笑)

実家は手伝わない、ヤクザっぽい人とは遊ぶ、すぐに女性を抱く、ラッキーで名士の婿養子となる。仕事に失敗して逃げてしまう。しかし、どさくさ紛れに、ごっつあんゴールを決めて、反乱軍の将となるのです。

そんな劉邦に対して、項羽は楚の名門の出身。

戦にめっぽう強い将軍です。彼らは打倒秦国の旗をあげ、その後天下をめぐって争うことになります。

彼らの結末にこそ、リーダーシップや経営の本質が表れるのですが、それはまた別の記事で紹介いたします!

 

【貴重な時間を使って読んでいただき、誠にありがとうございました!】

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